狭山茶の井ケ田農園

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兼松アグリテック株式会社工場視察研修

本年もよろしくお願いいたします。

今日は、私の所属している団体の入間茶研究会で、役員として兼松アグリテック株式会社さんの工場を視察研修に行ってきました。

(↑写真は現場で撮ったものがピンボケ写真だったので、自宅で取り直しをしました。)

兼松アグリテック株式会社さんは入間茶研究会の会員さん向けに、もう30年以上ずっと肥料の製造を請け負っていただいています。その兼松アグリテックさんに今回春の肥料の製造工程などの見学の機会をいただきました。製造工程の写真撮影もしてもよいという承諾をいただきましたので、撮影をさせていただいております。

入間茶研究会の肥料の配合などは公開できませんが、作物に応じて季節ごとに肥料の種類、配合を変えるそうです。この工場では、世界中から原料を調達してきて、年間を通じて1,100種類の肥料を製造しています。

入間茶研究会の肥料は昔は、各茶農家さんごとに思い思いにいろいろな肥料を試していたそうです。なので、土壌診断などの分析結果で畑ごとに結果が異なることが多かったそうですが、最近、必要な肥料の成分についてわかるようになってきたので、ここ数年は、同じような原料構成になっています。

また、兼松アグリテック株式会社さんは原料の品質管理や製品の品質管理のために分析室というのも持っています。土壌診断なども農協さんや入間茶研究会を通してしていただいています。

30年から40年前は衛生的で即効性のある化学肥料を盛んに推奨していたと父はよく私に教えてくれましたが、現在では、緩効性(成分がゆっくり溶け出て長く効く性質)のある有機質の肥料も配合しているということです。

土壌診断は最近ではホームセンターでも受け付けるほど土壌分析の必要性が高まっているようです。 兼松アグリテックさんでも2014年から2024年までの10年間に分析点数は約二倍になっているそうです。

土壌分析の試料を取る際の注意点をお伺いしたので、皆さんともシェアしたいと思います。

1.サンプルは必ず篩にかけて作物の根やごみを取り除く

2.サンプルは必ず風などを当てて乾燥させておく

3.施肥直後の採土(土壌に肥料が入っている状態)は正確に分析ができません

4.分析に使用する土壌は0.5g、2.5g、10g、合計13gほどだそうです。サンプルは100gあれば十分

製造している肥料については作物ごとに肥料の粒度を粗くしたり細かくしたり調整しているそうです。ですから、とても混ざってしまっているときれいに取り除くことができないそうです。土壌に、もしも肥料が混じっていたら、とても高い数値を検出してしまうことは皆さんも想像できますよね。

最後までお読みいただきありがとうございました。では、また。

2025年1月23日

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