入間茶研究会の一番茶求評会に参加しました。
2024年08月09日、入間市のお茶つくりの若手団体、入間茶研究会の一番茶求評会があったので、参加してきました。
入間茶研究会は入間市で狭山茶を栽培製茶している50代から20代の若い茶業後継者の集まりです。入間市は栽培から製茶、小売りまで一貫して提供する小規模のお店が多いのが特徴です。
一番茶求評会は一番茶の製造5日以内の狭山茶を出品することになっています。
上位を占めたのは、「やぶきた」ではなく最近登録された新品種の狭山茶が評価の上位を占めました。
審査を担当した茶商さんの話では、最近は抽出したときの色(水色)を重視する傾向があり、若蒸しの傾向があるという事でした。
今年のお茶は天候に恵まれ、出品茶の製造が終わるとすぐに露地のお茶の製造が始まるというとてもハードな一番茶期を迎えました。いつもは入念な準備をして臨む茶期が、バタバタして始まり、雨が適度に降ったことで生育が進み、蒸し具合の調整に苦心しました。
ある茶商さんはもう少し深蒸しでもいいのではないかと話していましたが、狭山茶業の後継者たちが集まって、様々な評価をしてさながら意見交換会をしているようでした。普通の品評会は買い手の意見が重視される傾向があると思いますが、今日の求評会は率直な意見が飛び交っていました。また、埼玉県茶業研究所の職員の皆さんも場所の提供や、求評会の運営のお手伝いをいただきました。
入間市茶業協会の西澤会長がセブンイレブンに売っていたというお茶を持ってきてくれました。
伊藤園さんが出している缶入り緑茶で「さやまかおり」という品種を使っているという事です。伊藤園さんは緑茶のペットボトル飲料メーカーのトップ企業という事は有名な話です。最近ではMBAの大谷翔平選手とアンバサダー契約を結んだとして話題になりました。
西澤会長は、あの大企業の伊藤園さんも狭山茶のブランドのお茶を出してくれている。狭山茶はお茶はそれだけ大企業にも魅力的に映っている。狭山茶の一大産地である入間市は「のびしろ」があるという事に気付いてほしい。と話していました。
普段、何気なく飲んでいるお茶ですが、ココロをホッと和ませてくれ、お茶を介して会話が弾むアイテムなんだという事を改めて認識しました。狭山茶を介してコミュニケーションが活性化する「お茶」は皆を結びつけることができるそういうものなんだと思いました。
2024年8月10日
« 前の記事へ