お客様に愛し喜ばれる狭山茶作りを心がけて

写真1 当園のこだわり
除草剤・農薬などの化学物質は管理に細心の注意を払うとともに散布者の身体的負担も増します。除草剤については、雑草の生命を奪うほど強力な薬剤をまくということは、結果的に茶樹の生命力も弱らせてしまうのではないかという考え方に基づいています。農薬については、必要と思われる時期に必要なだけ散布しています。その際害虫を食べてくれる益虫などは殺してしまわないように生態系や環境に配慮した薬剤を積極的に使用しています。すべてはお茶の樹に元気な芽を出してもらうためにしていることなのです。

狭山茶について

写真2 狭山茶は他の茶産地から見るととても寒く降水量も少ないので、気象環境が厳しいというのが特徴です。しかしながら、厳しい気象条件の下たくましく育ったお茶の樹はとても味が濃厚で後味が甘く感じられます。そしてさらに「狭山火入れ」とよばれるこの地域独特の火入れ法もあります。香ばしい独特の香りはいつまでも続き、甘い味が口に広がります。技術的な火入れ法と思われる方もいるようですが、素材としての地域特性(寒い地域なので葉肉が厚いということ、寒いので茶の樹が凍らないように土の糖分を吸収していることなど)がこの狭山火入れの効果をさらに引き立たせてくれるのではないのでしょうか?

お茶への思い

写真3 お茶が体にいいということは、日本では今から800年ほど前から知られていた(『喫茶養生記』栄西禅師著)わけですが、ここ最近お茶の機能性について科学的・化学的に広く知られるようになってきました。お茶の効能作用について病原性大腸菌O157の抗菌効果があるとか、「べにふうき」という品種にはアレルギー物質の発現を軽減してくれる効果がある(結果的にアレルギー症状を緩和してくれる)といったものです。このような効能を期待してお茶をご購入していただくこともよいことだと思いますが、日本人の生活に深く浸透して、まるで空気のように生活になくてはならないものであると考えています。狭山茶を生産している井ヶ田農園としてのこだわりを皆様にご理解いただきこれからもさらに安心して召し上がっていただける狭山茶作りを目指しています。